長く暗い夜のつづく冬、北の国が一日だけ光にあふれるクリスマス。子供たちが待ちわびるこの季節に向けてノルウェーの家々では母親がいろんな準備に追われます。ディズニーの映画『アナと雪の女王』のオープニングの『ヴェリィ』を歌った女声合唱団「カントゥス」は、そうした「ノルウェーの母」とベツレヘムの馬小屋に生まれた「神の子の母」マリアに捧げるため「ノルウェーのクリスマス」アルバムを作りました。歌われるのは、テレマルク、ヴェルダールのヴク、スルナダールの民謡、現代ノルウェーのフランク・ハーヴロイ[1969-]の『サンクタ・マリア』と『おやすみ坊や』、キム・アンドレ・アルネセン[1980-]の『めでたし天の后』、オーラ・ヤイロ[1978-]の『北極光』。グルーバーの『聖しこの夜』はインゲマンの詩、スウェーデン民謡の『幸せを運ぶクリスマスよ』とレーガーの『マリアの子守歌』はノルウェー語の歌詞で歌われます。
このプロジェクトには、フォークシンガーのユンニ・ブークサスプ[1972-]とトロンハイムの作曲家トリュグヴェ・ブロスケ[1973-]が参加。古くから伝わりながらあまり知られていない民謡に手を加えるとともに、カントゥスのための新しい曲を作りました。1986年の創設時からカントゥスを指導してきたトーヴェ・ラムロ=ユースタの指揮。アカペラの曲の他、いくつかの曲ではブークサスプのヴォーカルとツィター、ブロスケのキーボード楽器、ベンディク・ルンド・ホーンスフースのシターンとギター、マグネ・ヴェストルムのベースが加わります。
トロンハイムのラーデモーエン教会で録音が行われ、「イマーシブオーディオ」のパイオニアのひとり、モッテン・リンドベルグがプロデュースとエンジニアリングを担当しました。
[収録曲]
● テレマルク民謡:愛らしいこのクリスマスの時に(I denne sode juletid)
● ソロース:静かな村は光に輝き(Det lyseri stille grender)
● ヴク民謡:この地上に大いなる喜びを(Pa jorden fryd og glede)
● グルーバー:聖しこの夜(Glade jul)
● ハーヴロイ:サンクタ・マリア(Sankta Maria)
● ハーヴロイ:おやすみ坊や(Sov, sov liten gut)
● ブロスケ:クリスマスの宵(Julekveld)
● アルネセン:めでたし天の后(Ave Regina Caelorum)
● マイデル:なんと美しい青空(Dejlig er den himmel bla)
● スルナダール民謡:さあ鐘よ鳴れ(Kling no klokka)
● ブークサスプ:さあ、すべての鐘よ鳴れ(No kime’ alle klokkun’)
● スウェーデン民謡:幸せを運ぶクリスマスよ(O jul med din glede)
● ヤイロ :北極光(Northern Lights)
● レーガー:マリアの子守歌(Marias voggesong)
発売日:2019年12月27日