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アンドレ・プレヴィン/R=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》 / ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》, ESOTERIC [ESSD-90259]

商品名
アンドレ・プレヴィン/R=コルサコフ:交響組曲《シェエラザード》 / ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》, ESOTERIC [ESSD-90259]
カテゴリー
音源・書籍SACD(ハイブリッド)
販売価格
4,000円(税込・10%)
販売状況
販売中
定価
3,636円+税
掲載日
2022/06/18
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型式 ESSD-90259
JANコード 4907034224326
コード 100461402

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名指揮者プレヴィンの新たなチャプターを開示したウィーン・フィルとの美演2曲を1枚にカップリング。

 

〈偉大なマルチ・ミュージシャン、アンドレ・プレヴィン〉

「私は、作曲家だけ、指揮者だけ、あるいはピアニストだけという人生には抵抗を感じると思う。しかし、音楽家であることが誇りであり、そして幸せだ。この世で最高の職業であり、そうであれることに格別感謝している」と自ら語るように、指揮者、ピアニスト、作曲家と多彩な顔を持ち、アカデミー賞を4回、グラミー賞を10回受賞するなど、20世紀が生み出した最も多彩かつ偉大な音楽家、サー・アンドレ・プレヴィン(1929〜2019)。ベルリンに生まれ、大戦勃発前にロサンジェルスに移住したプレヴィンは、高校生の頃からサイレント映画の伴奏やMGMでのオーケストレーターの仕事を始め、その早熟の才能を一気に開花させます。第2次大戦後は、マルチ・ミュージシャンとしての活動を本格化させ、2019年に亡くなるまで緩むことなく音楽家として歩み続けました。

 

〈CDの隆盛と期を一つにしたプレヴィンのフィリップス録音〉

ピエール・モントゥーに指揮を学んだプレヴィンがクラシック指揮者としてのデビューを果たすのは、1962年にセントルイス交響楽団の指揮台に立った時のこと。その後ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィル、ロサンジェルス・フィル、ピッツバーグ交響楽団、NHK交響楽団などの名だたるオーケストラの常任を歴任したプレヴィンですが、レコーディングにも積極的で、指揮者としてのものに限っても、コロンビア、RCA、EMI、テラーク、ドイツ・グラモフォンなど、ワールドワイドのネットワークを持つほぼすべてのメジャー・レーベルに多数の名盤を残しています。その中で日本において多くの新たなプレヴィン・ファンを生み出したのが、1980年に始まるオランダ・フィリップスへの録音でした。折しもCD/デジタル録音の黎明期に当たり、新しい録音技術で収録したソフトが渇望されていたことから、プレヴィンもピッツバーグ響、ロサンジェルス・フィル、そしてウィーン・フィルという3つのオーケストラを振って、多彩な演目のアルバムが続々と発売されることになったのです。

 

〈誰もが意外だったプレヴィンとウィーン・フィルの蜜月〉

中でも指揮者のチョイスに関して最も厳しいとされたウィーン・フィルとの組み合わせは、ロンドン響時代に特に若い聴衆に対して絶大な人気を誇る指揮者というそれまでのプレヴィンのイメージからは意外なものでした。プレヴィンがウィーン・フィルに始めて客演したのは1978年1月、ザルツブルク・モーツァルト週間でのこと。オール・モーツァルト・プログラムという重要な試金石を通過し、ウィーン・フィルとの相性の良さを証明したプレヴィンは、同フィルにとっても最も重要な定期演奏会に招かれる常連となり、海外ツアーも任されるなど、2003年9月まで25年間に90回共演しています。同フィルとの初レコーディングは1980年に当時プレヴィンと密接な関係にあったEMIで実現(R. シュトラウスの三大交響詩)し、以後2003年まで継続され、カラヤンやベーム、バーンスタインの次の世代の指揮者を探していた同フィルと、50歳を越えていよいよ円熟の境地へと脱皮しようとしていた壮年期のプレヴィンは相思相愛の関係となり、その共演がレコーディングとして発売されることで、プレヴィンが今やヨーロッパ本流の巨匠的存在なのだ、という事実が世界的にクローズアップされることになったのです。オーケストラを強引にドライブするのではなく、その特質を自然な形で生かして演奏に資するプレヴィンの姿勢が、ウィーン・フィルと見事なまでの科学反応を起こし、その個性を引き出した名演を実現させたわけです。

 

〈名曲なれどウィーン・フィルには珍しいレパートリーで成功した「シェエラザード」〉

「シェエラザード」は、1980年12月、1980/81年シーズンのウィーン・フィル第4回定期とリンツでの3回のコンサートの合間にムジークフェラインザールで持たれた2日間のセッションで収録されました。興味深いのは、この時ウィーン・フィルにとって、シェエラザードを演奏会で取り上げたのが、1946年(ポール・パレー指揮)以来34年ぶりだったことでしょう。ウィーン・フィルのようなメジャー・オケがこのような有名曲を演奏会で30年以上も取り上げなかったのは珍しく、レコーディングも初めてでした(プレヴィン以降、小澤征爾とも録音)。ロシア系の指揮者やオーケストラが演奏すると金管を豪壮に鳴らした威圧的なイメージになりがちな(そしてそれが似合う)作品ですが、プレヴィン/ウィーン・フィル盤では、オーケストラの匂い立つような美感を最大限に生かした、洗練・優美の極みともいえるサウンドが生み出されています。全体は極端な緩急をつけず中庸のテンポでじっくりと運ばれ、各楽章で音楽を導入するコンサートマスターのライナー・キュッヒルの緻密かつ繊細なヴァイオリン・ソロ、そして随所に登場する木管やホルンのソロの薫り高い音色(木管パートの4人の首席は名前がクレジットされているほど)も大変な聴きものです。細部の説明的な情景描写よりも純粋な音としての充実度を優先させ、感情の起伏も抑制されていますが、クライマックスでは余裕のある内燃するような迫力が存分に伝わってきます。

 

〈あくまでも音楽的な「展覧会の絵」〉

5年後の「展覧会の絵」は、1985年4月のシーズン第9回定期の2回の演奏会での拍手入りライヴ・レコーディング(この時の演奏会では「展覧会の絵」は演奏会の前半に取り上げられ、後半にはドビュッシー「夜想曲」とラヴェル「ラ・ヴァルス」が置かれるというフランス音楽プログラムでした)。「展覧会の絵」も、「シェエラザード」ほどではないにしろ、どちらかというとウィーン・フィルにとってはレアなレパートリーで、このプレヴィン盤が同曲初録音となりました(プレヴィン以降、ゲルギエフ、ドゥダメルとの録音あり)。演奏の特質は「シェエラザード」と同じで、オーケストラの個性的かつ美しいソノリティを最大限に生かして、作品そのものに語らせることを主眼に置いた自然さを持っています。冒頭のほか、何度も回帰する「プロムナード」での音色やハーモニーのデリケートな変化の妙が見事に描き出され、随所で活躍する木管のソロの巧みさもウィーン・フィルならでは。「こびと」や「ブイドロ」でも不気味さよりもラヴェルが加えたオーケストレーションの色彩感の魅力が際立っています。「キエフの大門」のクライマックスでも全く力んでいないのに光彩陸離たる頂点が築かれています。

 

 

収録曲

ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908)

《シェエラザード》作品35
『千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)』による交響組曲

1.第1曲:海とシンドバッドの船

2.第2曲:カレンダー王子の物語

3.第3曲:若い王子と王女

4.第4曲:バグダッドの祭り ―海―
船は青銅の騎士のある岩で粉々になる(難破)

 

モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)

組曲《展覧会の絵》(モーリス・ラヴェル編曲)

5.プロムナード

6.小人

7.プロムナード

8.古城

9.プロムナード

10.テュイルリーの庭

11.ビドロ(牛車)

12.プロムナード

13.卵の殻をつけた雛の踊り

14.サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ

15.リモージュの市場

16.カタコンベ(ローマ時代の墓)

17.死せる言葉による死者への呼びかけ

18.鶏の足の上に建つ小屋(バーバ・ヤガー)

19.キエフの大門

 

 

ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン・ソロ)[1-4]
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:アンドレ・プレヴィン

 

[録音]
[シェエラザード]1981年12月10日~11日
[展覧会の絵]1985年4月20日~21日(ライヴ・レコーディング)
ウィーン、ムジークフェラインザール

[初出]
[シェエラザード]411 4791(1982年)
[展覧会の絵]416 2962(1986年)

[日本盤初出]
[シェエラザード]【LP】28PC60(1982年10月)【CD】35CD141(1985年1月)
[展覧会の絵]32CD412(1986年6月)

[オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー]初出盤には記載なし
[レコーディング・エンジニア]初出盤には記載なし

 

[Super Audio CDリマスタリング]
[プロデューサー]大間知基彰(エソテリック株式会社)
[リマスタリング・エンジニア]東野真哉(エソテリック株式会社)
[テクニカル・マネージャー]加藤徹也(エソテリック株式会社)
[解説] 諸石幸生 浅里公三
[企画・販売]エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社