エソテリック 名盤復刻シリーズ
何も足さない。何も引かない。
マーラーの音楽の本質のみをダイレクトに提示したブーレーズとウィーン・フィル最上の成果
ウィーン・フィルの本拠地ムジークフェラインザールでの収録を手掛けたのは、ドイツ・グラモフォンのヴェルナー・マイヤーとライナー・マイラード(1990年DG入社。現在はエミール・ベルリナー・スタジオ社長)というヴェテランと気鋭のコンビ。ライヴではなくマイクのセッティングが自由なセッション収録ということもあって、ムジークフェラインらしい暖色の豊かな響きの中で、スケールの大きなオーケストラ・サウンドが捉えられています。マーラーが随所で使用したチェレスタやカウベルといった隠し味的な響きも遠近感を保ちながらもきっちりとした輪郭をもって再現されているのは、ブーレーズの見事なオーケストラ・バランスのコントロールとその意思を組んだエンジニアリング側のバランスづくりの相乗効果の賜物。初出以来何度も再発売されている名盤ですが、今回は初のリマスタリングとなります。
ジャンル:交響曲
マーラー:交響曲 第6番 《悲劇的》
ピエール・ブーレーズ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
レーベル:DEUTSCHE GRAMMOPHON
音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
収録曲
交響曲第6番 イ短調 「悲劇的」
エルヴィン・ラッツ校訂による国際マーラー協会全集版(改訂版)
第1楽章 アレグロ・エネルジーコ、マ・ノン・トロッポ 激しく、しかし気骨をもって
第2楽章 スケルツォ 重々しく
第3楽章 アンダンテ・モデラート
第4楽章 フィナーレ ソステヌート~アレグロ・モデラート~アレグロ・エネルジーコ
第4楽章 アレグレット・コン・ヴァリアツィオーニ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ピエール・ブーレーズ
[録音]1994年5月、ウィーン、ムジークフェラインザール
[初出]4458352(1995年3月15日)
[日本盤初出]POCG‐1848(1995年3月25日)