エソテリック 名盤復刻シリーズ
「これは演奏技巧といいロマンティックな表情といい、ブラームスの柔らかな情緒を余すところなく表現した傑作である。ウラッハのクラリネットの音の優美な、そして一つの音としてぼけないよく歌った演奏は他に比類がないほどだ。それにコンツェルトハウスと、間然とするところのないアンサンブルを醸し出しているので、どの部分をとっても表情がはっきりしている。」…『レコード芸術』1956年6月号 推薦盤
ウェストミンスターの一連の録音は、カタログの持ち主が変わるたびに身売りされ、それに呼応するかのようにプロダクション用のマスターが散逸したり、オリジナル・マスターが見つからなかったりと、音質面では妥協を強いられてきました。しかし1996年に当時のMCAビクターがロサンゼルスのテープ倉庫でこれらの録音のオリジナル・マスターを発見し、LP時代もしくは初期CDとは比較にならないほどの鮮明なサウンドがよみがえることになりました。
ジャンル:室内楽曲
モーツァルト:クラリネット五重奏曲
ブラームス:クラリネット五重奏曲
レオポルト・ウラッハ(クラリネット)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
レーベル:DEUTSCHE GRAMMOPHON(米WESTMINSTOR)
音源提供:ユニバーサルミュージック合同会社
収録曲
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756‐1791)
クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
第1楽章 アレグロ
第2楽章 ラルゲット
第3楽章 メヌエット
第4楽章 アレグレット・コン・ヴァリアツィオーニ
ヨハネス・ブラームス(1833‐1897)
クラリネット五重奏曲 変ロ短調 作品115
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アダージョ
第3楽章 アンダンティーノ-プレスト・ノン・アッサイ
第3楽章 マ・コン・センティメント
第4楽章 コン・モート
レオポルド・ウラッハ(クラリネット)
ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団
アントン・カンパー(第1ヴァイオリン)
カール・マリア・ティッツェ(第2ヴァイオリン)
エーリヒ・ヴァイス(ヴィオラ)
フランツ・クヴァルダ(チェロ)
[録音]1951年、ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルトザール〈モノーラル録音〉
[初出]モーツァルト:WL 5112(1952年)、ブラームス:WL 5155(1952年)
[日本盤初出]モーツァルト:ML5166(1957年1月)、ブラームス:ML5031(1956年5月)