TBM全盛期未発表音源発掘!
躍動感溢れる山本剛のピアノタッチと森山浩二の粋なヴォーカルの絡み合いが実に素晴らしい
ミスティーといえば、即TBMレコード社から発売された世界的知名度を誇ったジャズ・ピアノ・レーベルを何方も思い浮かべるでしょう。ジャズファンであれば、その奏者、山本剛を知らない人はいない超大物ジャズ・ピアノ奏者です。その山本剛トリオと、森山浩二の息の合った収録盤です。しかも、永い間不明になっていた発掘音源で、1975年8月23日に民生用機器で収録したプライベート・コンサートです。場所は、天明8年(1784)から栄えた酒造業の大店、飛騨高山「吉島家酒造」の土間で行ったものです。昔の造り酒屋の面影を伝える華麗な商家で、ピアノを持ち込んだ土間の吹き抜け部の大黒柱を中心として構成された梁組と、高窓から差し込める月光の陰影が見事で、この土間を挟んだ二つの畳敷きの座敷は地元のジャズ・ファンでいっぱいでした。
この飛騨高山コンサートの主役は、もちろん山本剛トリオだが、小原哲次郎(Dr)と大由彰(Bass)出演の絡み合いが、一層セッションの雰囲気を振るっていた。吉島家は現在、国指定重要文化財となってる。
どうぞ、またとない、この掘り出し音源による飛騨高山プライベート・コンサートをご堪能ください。
[収録曲]
1. My Funny Valentine
2. Bye Bye Blackbird
3. For Once In My Life
4. ‘S Wonderful
5. You Are My Sunshine
6. Down Town山本剛(p)
小原哲次郎(ds)
大由彰(b)
森山浩二(vo)