Audiolab Used Restore

この商品は販売済みとなります。ご購入誠にありがとうございます。

 

2008年3月、修理待ちの中古スピーカーを修理することにしました。昨年も別の固体をレストアしましたが、【ALTEC  CRESCENDO 605B】です。
このスピーカーは、以前作業したものと搭載ユニットが異なっており、『605B』を搭載しています。前回作業を行った『604-8G』のモデルよりも多く流通しておりよりスタンダードな『CRESCENDO』になると思います。今回レストアする商品はエンクロージャーは比較的よい状態ですが、ネットにやや難があるでしょうか?ただこの同じ生地は見つかりませんので手の施しようがありません。できる限り綺麗には使用と思います。また、例によってALTECのユニットの高域側ダイヤフラムは破損が予想されます。新品のパーツを準備しましたので交換します。それではごゆっくりごらんください。

 
 

 

1作業前外観 【605B】

1.正面から。ネットの上部アールのついた部分に跡があります。なんとかしたいのですが、こればかりはなんともなりません。

2.ユニットです。『604-8G』とことなり白とグレーのツートンカラーです。

3.内部配線に目印がついています。おそらくは前オーナーかショップの方が何度かあけたものと思います。


4.背面バッフルを取り外しました。これからユニットを外して作業開始です。

エンクロージャーはほとんど同一ですのでやはりユニットがの違いが最大の違いですね。

 

 

 

2同軸2WAYユニット 【605B】 レストア作業 

1.コーン、センターの6セルホーンはこれぞALTEC!ですね。正面からの見た目は『604-8G』とほぼ同じに見えます。

2.磁気回路の迫力はやはりALTECです。重量も20kg近くあり持ち運びもなかなか大変です。

3.まずは高域側のダイヤフラムチェックをします。

4.なんと、配線接続用のビス受け部分が破損しています。締め付けすぎたのでしょうか?

5.カバーをあけるとこのとおり、ほとんど締め込むができない状態でした。接着剤でとめた跡もありますが、やはりビスの締め付けには耐えられません。また、引出線も折れたものをハンダで修正していました。ダイヤフラムは交換する必要があります。

6.高域側の磁気回路です。こちらはかなり綺麗です。『604-8G』にくらべてもさびも無く、断然よい状態です。

7.低域側を外します。まずはコーン部分を外すために障害になる6セルホーンを取り除きます。コーンと防塵フェルトとの境目はとくに慎重に作業を行います。

8.フェルトがかなり劣化しており、作業中に裂けてしまいました。

9.というわけで、今回は防塵フェルトを新しくしようと思います。まずはホーン部分のみにします。

10.左側が古いフェルト。右の2枚が新たに製作したフェルトです。

11.ようやく低域側の磁気回路が露出しました。高域側に比べると酸化の進行が多いように感じられます。

12.ALTECはフランジとコーン紙が一体で外れます。

13.磁気回路のオーバーホールが完了です。光の加減でいまひとつわかりにくいですがもともとの防錆剤は剥離し新たに防錆剤を塗布しています。

14.高域側も同様に防錆剤を塗布しています。

15.高域側のダイヤフラムを新品に交換すると取り付け形状が変わってしまいます。そのため端末を加工します。

16.これが交換部品です。

17.まずターミナルごと取り外し念入りにクリーニングを行います。

18.このとおり。綺麗になりました。とくにこのタイプのターミナルはビス交換ができませんのでねじ山は特に気をつけました。

19.端末もkのとおり、新しいパーツに交換しました。

20.新品のダイヤフラムで。

21.このように箱に入っています。新しいものは引出線が折れないよう対策がなされています。

22.慎重に調整しながら組み込みます。これはカバーを取り付ける段階です。

23.次は低域側の作業です。まずはターミナルのクリーニングを行います。ちなみに、ベークのブッシュを使用していますね。

24.高域側同様、接点に特に気をつけながらクリーニングを行いました。

25.最も大切なラグの接点です。このとおり、かなり酸化していた模様です。

26.すべてのクリーニングが完了です。

27.つぎにフランジ・コーン一体部分の取付です。ところが写真のとおり、ビスのねじ山がつぶれてしまっています。そのため新しいビスに交換することにします。

28.左右あわせてこれだけの本数を使用します。もちろんビスの受け側も山を整えました。

29.ここでも慎重に音を調整しながら組み込みます。今回はなかなかうまくいかず、何度かやり直しました。ようやく完成です。

30.ターミナルもこのとおり。きれいになりました。

31.高域側のターミナルも心配ないですね。

32.ようやくユニットの作業が完了です。


ALTECやTANNOYはユニットがひとつです。ただ、同軸型のユニットはなかなか作業が大変ですので、作業する側としてはどっちがいいのか迷いどころではあります。。。

 

3ユニット以外の作業

1.ネットワークです。アッテネーター一体型で、なんとこのナットのみで固定されていました。

2.ツマミのイモネジの酸化が著しいので新しいものに交換します。

3.このとおり。長さは異なりますがピッチが同一ですので大丈夫です。

4.マイナスはありませんでしたのでヘックスタイプのネジを使用します。

5.収めるとこのとおり。

6.ネットワーク自体は小さいですね。事前のチェックで動作にはまったく以上が見られませんでした。アッテネーターの接点のクリーニングのみ行います。

6.ふたを開けるとこのようになっています。

7.ALTECで黄色のコンデンサはあまり見かけないです。

8.中央に見えるものがアッテネーターです。見慣れたものに比べると小型です。

9.念入りにオーバーホールを行います。

10.スピーカーターミナルからの結線部分のビスも交換しましょう。

11.下が新品です。比べるとやはり酸化が見られます。

12.背面バッフルに取り付けてあるターミナルです。こちらも丁寧にクリーニングを行います。

13.ターミナルだけ見るとJBLと同一です。同じところで作っているのでしょうか?

14.ただ接点ビスはJBLとは異なっていました。やはり日本製のエンクロージャーだからでしょう。

15.背面バッフルのとめネジです。酸化が見られますので錆を除去し、塗装します。

16.このとおり、綺麗になりました。

 

ネットワーク、アッテネーター、ターミナルのレストアが完了しました。組込みを行い、完成です。


4完成品

1.完成画像です。今回は程度がよかったので外観はほとんど現状です。

2.わかりにくいですが、ネットもできる限りクリーニングしています。

3.フロントバッフルも綺麗で、ユニットの精悍さが映えます。

4.背面もこのとおりです。

5.左右ともに完成です。

 

お付き合いありがとうございました。ようやく完成です。ユニットがひとつだけなので組み立てなどの工程は比較的スムーズです。また、国産のエンクロージャーなので、湿度などによる劣化も輸入品ほどひどくない点が特徴かもしれません。日本の気候に適している材料なのでしょう。高域のダイヤフラムが新品ですので、これからじっくり鳴らしこんでいきたいと思います。ありがとうございました。


この商品は販売済みとなります。ご購入誠にありがとうございます。

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