同軸2WAYユニット 【605B】 レストア作業 |
1.コーン、センターの6セルホーンはこれぞALTEC!ですね。正面からの見た目は『604-8G』とほぼ同じに見えます。 |
2.磁気回路の迫力はやはりALTECです。重量も20kg近くあり持ち運びもなかなか大変です。 |
3.まずは高域側のダイヤフラムチェックをします。 |
4.なんと、配線接続用のビス受け部分が破損しています。締め付けすぎたのでしょうか? |
5.カバーをあけるとこのとおり、ほとんど締め込むができない状態でした。接着剤でとめた跡もありますが、やはりビスの締め付けには耐えられません。また、引出線も折れたものをハンダで修正していました。ダイヤフラムは交換する必要があります。 |
6.高域側の磁気回路です。こちらはかなり綺麗です。『604-8G』にくらべてもさびも無く、断然よい状態です。 |
7.低域側を外します。まずはコーン部分を外すために障害になる6セルホーンを取り除きます。コーンと防塵フェルトとの境目はとくに慎重に作業を行います。 |
8.フェルトがかなり劣化しており、作業中に裂けてしまいました。 |
9.というわけで、今回は防塵フェルトを新しくしようと思います。まずはホーン部分のみにします。 |
10.左側が古いフェルト。右の2枚が新たに製作したフェルトです。 |
11.ようやく低域側の磁気回路が露出しました。高域側に比べると酸化の進行が多いように感じられます。 |
12.ALTECはフランジとコーン紙が一体で外れます。 |
13.磁気回路のオーバーホールが完了です。光の加減でいまひとつわかりにくいですがもともとの防錆剤は剥離し新たに防錆剤を塗布しています。 |
14.高域側も同様に防錆剤を塗布しています。 |
15.高域側のダイヤフラムを新品に交換すると取り付け形状が変わってしまいます。そのため端末を加工します。 |
16.これが交換部品です。 |
17.まずターミナルごと取り外し念入りにクリーニングを行います。 |
18.このとおり。綺麗になりました。とくにこのタイプのターミナルはビス交換ができませんのでねじ山は特に気をつけました。 |
19.端末もkのとおり、新しいパーツに交換しました。 |
20.新品のダイヤフラムで。 |
21.このように箱に入っています。新しいものは引出線が折れないよう対策がなされています。 |
22.慎重に調整しながら組み込みます。これはカバーを取り付ける段階です。 |
23.次は低域側の作業です。まずはターミナルのクリーニングを行います。ちなみに、ベークのブッシュを使用していますね。 |
24.高域側同様、接点に特に気をつけながらクリーニングを行いました。 |
25.最も大切なラグの接点です。このとおり、かなり酸化していた模様です。 |
26.すべてのクリーニングが完了です。 |
27.つぎにフランジ・コーン一体部分の取付です。ところが写真のとおり、ビスのねじ山がつぶれてしまっています。そのため新しいビスに交換することにします。 |
28.左右あわせてこれだけの本数を使用します。もちろんビスの受け側も山を整えました。 |
29.ここでも慎重に音を調整しながら組み込みます。今回はなかなかうまくいかず、何度かやり直しました。ようやく完成です。 |
30.ターミナルもこのとおり。きれいになりました。 |
31.高域側のターミナルも心配ないですね。 |
32.ようやくユニットの作業が完了です。 |