クロスオーバーネットワーク『3143』のレストア |
1.作業前です。事前のチェックでアッテネータも重度の酸化による接触不良がありました。すべてメーカー純正の新品へ交換することにします。
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2.駆動モード切替スイッチです。接点が完全に黒ずんでいます。交換しなければいけません。ただ同じものが入手できませんので同等機能を持ったスイッチを調整して交換します。 |
3.ネットをかぶっていて中がよく見えないですが、取り付けられているプレートは酸化しているようです。とはいっても音には直接関係ありませんが、、、 |
4.SPターミナルが社外品へ変更されています。お客様の要望により今回はオリジナルのターミナルへ戻すことにします。 |
5.これは当社の貴重な在庫です。WBTのターミナルのため取り付け穴が広げられており、純正ターミナルが取り付けできません。かなり力がかかる部分ですので広がった穴を狭める方法は不安が残ります。そのため、同じ4343Bのベーク板を移植することにします。サイズはばっちり同じです。
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6.スイッチ、接点ビスなど状況はほぼおなじですね。
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7.ネットワークを測定器でチェックしました。その結果、ミッドバス、ツイーターに異常が認められました。原因はコンデンサ不良です。個数はなんと4個。すべて同一容量の新品へ交換します。 |
8.セメント抵抗も足の部分が完全に酸化しています。断線の可能性があるのでこれも交換します。 |
9.ちょっとピンボケですが、こちらの抵抗も足が腐食しています。抵抗不良は合計2個。片方だけ交換するとバランスが崩れる可能性がありますので左右両チャンネルとも同じものに交換します。
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10.写真上が今回一番苦労したコンデンサです。サイズがこのとおりBIG!しかもケースの下の段に設置され、かつロウで固められているため取り除くことが大変難しいです。気合を入れます。
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11.ネットワーク周辺で今回交換するパーツです。ここに接点ビスが加わります。なかなかの難作業です。ここまでコンデンサがだめになっていることもなかなか珍しいです。 |
12.下の段から不良コンデンサを取り除き代わりのコンデンサを収めました。実はこれだけの作業に半日を要しました。そもそもこの上の段の板がなかなか開いてくれません。配線を一つ一つはずしながら少しずつ開いていきます。 |
13.上の段のコンデンサ、抵抗も交換しました。ショートなどしているとアンプを壊してしまうこともありますので慎重にすべての配線をチェックします。 |
14.ようやく作業が完了しました。あとはネットをかぶせれば出来上がりです! |
15.切り替えスイッチもこのとおり。ぴかぴかです。接点ビスも新品です。 |
16.アッテネータも新品へ交換しました。 |
17.これが不要になった部品たちです。右下の積み木のようなものがミッドバス用のコンデンサです。
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