「Basic-05」 (Stereo 2010年4月号より抜粋)

「音楽の太い幹をしっかり太く出すタイプ」

もうすっかり見慣れたというか、スタンドのひとつの形として定着した感がある。楽器に使用できる素材を使用して、防振や吸音をでき るだけしない設計はずっと一貫している。 付属のスペーサーはスピーカーの振動エネルギーを外部に逃がす働きをしている。 小型スピーカーの弱点を補うがごとく、音圧がぐっとアップ。ただかっちりと切れ込みが利いた音ではない。枝葉末節まですべて細かく明らかにするのではな く、音楽の太い幹をしっかり太く出すというタイプだと思う。小音量でも音が痩せない。たとえ深夜でも、張りのある歌声が聴けそうだ。

「Basic Stage-1 SH」 (オーディオ・ベーシック  vol.54より抜粋 )

「整音効果とエネルギーの高まりを両立」

今回は付属のスペーサーを使って、アンプ台として床上に設置して試聴をした。結論から言えばこのベースは、整音の効果とエネルギーの高まりとを両立させて いる。マーラーでは、強音部に伸びやかさがあり、同時にこの時の音に緻密さを感じさせる。試しにCDプレーヤーでも使ってみた。ベースの中央にCDのメカ 部が位置するように置くことで、音場は大きく広がり、低音側のエネルギーも増してくる。ボーカルは、声の滑らかさとしっとりとした潤いが出てくる。アンプ だけでなく、CDプレーヤーに使っても効果は大きいと思う。

「Basic Stage」 (Stereo 2009年6月号より抜粋)

「コクやうまみを感じさせる音色感」※(アナログプレーヤーの下に敷いていただきました)

パガニーニでは木管、金管、弦などが実にそれらしい音色で響き、コクやうまみを感じさせる音色感に。音場は前後に深い。クラプトンは低域のレンジが広くなりつつ、音の止まりがいい。ボーカルの肉質感や女性コーラスの艶やかしく、うっとりと歌う感じが最高。積極的に芳しい響きを加える方向の製品。

「Basic-1」 (電源&アクセサリー大全2008より)

「スピーカーは楽器という発想! ジャズは絶妙なフィーリング」

数あるウッド系スタンドの中でも、異色の最右翼だ。スピーカーを楽器ととらえ、より美しく響かせる工夫がなされたのが結果がこのカタチ。これは脚というより3本の響板だ。天板レスで底板にはデュボンコーリアンが用いられた。スピーカーにもベーゼンドルファーがあるように、響板の震え方は共感できるものだ。硬さがほぐれる。豊かでリラックスした表情となる。響きの質もぐんと粒立ちが細かくなり、音楽的な説得力に満ちたものだ。分析的にはお門違いだが、ホールトーンをたたえた管弦楽は生き生きとし、瑞々しい感動を呼び覚ますだろう。ポップスのリズムは音離れやキレも欲しいが、ジャズは息のあったインタープレイと空気感で絶妙なフィーリングだ。これで鳴らなければ、鳴らないのだ。上質の響きと深みのあるスケール感が醸成されよう。

「Basic-M」 (電源&アクセサリー大全2006より)

「響きや共鳴を生かすサンドイッチ構造を採用」

バック工芸社の興味深いインシュレーターだ。ベーシックシリーズのノウハウを盛り込み、響きや共鳴を大いに生かす発送である。「Basic-M」は断面が五角形をしたウッド製、上が平らなのはウケのためでサイズは高さが25mm、長さは58mmほどのコンパクトな仕上げだ。両端に響きのいい松を貼り付けたサンドイッチ構造でメインの母材によって赤と黒の2タイプを用意。赤は木琴にも使われるアフリカンパドウクで比較的軽く、黒のほうは黒檀で重さのある素材だ。この音調は微妙で、まず赤だがスピーカーに敷いてみると響きがすっきりと澄んで、なおかつ軽快な音色。リズムのキレも軽やかだ。声楽や弦は柔らかく繊細さの際立つ表現。高域サイドへの素直な伸びが好印象だ。一方、黒は音が締まってタイトな質感が特長。ボトムまでのびて重心のやや下がった描写となる。

「Basic Tower-2」 (電源&アクセサリー大全2006より)

「棚板を持たずスペーサーで受ける! 振動を積極的に生かす思想が結実

トップボードも棚板も無く、スペーサーで受ける。コンポが宙に浮いたようなかたちだが、これは異色中の異色だろう。振動をむりやり押さえ込まず、自然な流れとして引き出し心地よく響かせるというバック工芸社のポリシーは「1/f揺らぎ」に基づくものだ。
BASICタワーの第二世代ということで、底部のコーリアンボードが省かれ、全体に身軽になった。とはいえこのサイズである。支柱や横板が巨大なのは楽器の響板にヒントを得たためで、同社のスタンドでいうところのウイングに相当しよう。これらのウッド材は単一ではなく、複合的に使用することでクセのない響きを引き出すという。スペーサーは弦楽器ならばコマ。メカニカルアースの役目を司るものだ。これも前作から改良が加えられている。
オープンといえば、これほどオープンな環境もないだろう。たっぷりと空間を与えられたコンポは束縛感から開放されたように表情が軽やかだ。温情にこもりや淀みがない。ヌケがよくリズムやハーモニーの流れがすっきりと整理される。特筆して良いのが悠然としたステージ感だ。少し引いた感じの楽器配置ではあるが、そこを起点として上質なサウンドイメージが形成される。
ウイング効果による独特の響きののこりは、好みが分かれるかもしれない。エッジの切り出しは少し穏やか。分解性能は高いのだが、縦横がビシッと揃う感触とも違う。妙な強調や無機質感とは対極に位置する、ヒューマンで居心地のよいサウンドが持ち味だ。ガツンというパンチ力よりは、響きと消え際の美しさである。デリカシーに満ちた瑞々しい音色は、クラシックや大人のジャズ向けと感じた。

「Basic-1、10」を紹介(季刊・オーディオアクセサリー102号より抜粋)

「小型スピーカーでも使える さらに5本脚タイブも登場!」

これは誰がみたってサカサだろう。天枚が下にあって、3本の脚でそのままスピーカーを支えるとは、何たる大胆不敵!下に見える2枚の板は、それぞれ土台を支える下部ベースに上部ベースというもの。そこから脚が上に這えているのであり、不要な反射等を嫌いトップボードは取り去った。ではスピーカーが鳴ると、これらのパーツはどう反応するのか。まずユニットの音響振動はエンクロージャーを揺らし、そのエネルギーが支柱へと伝わる。
さあここからがユニークだ。 常識ならその振動は床へと逃がすものだが、そうではなく、支柱ごと響け響けとばかりに揺れを増大させる。スタンド全体が音楽を奏でるかのように、響いて"歌う"のである。 これは支柱というより楽器の響板、あるいは反射板というべきかもしれない。そういえばピアノもチェロなどの弦楽器も音量豊かに響くように、響板や胴をもっているだろう。もし省いたら音はカサカサ……。その応用だ。美しく響くにはできうる限り上質なウッド材を用い、面積を広くとるのが定石となる。
本品の脚部には、楽器にも使われる北米松を採用。しかもYの字配置にして放射状に響きを拡散させ、全方向へと広いリッチな音場をつくりだすわけだ。対応モデルは一応コンパクト2ウェイがメインだが、エラックやALRジョーダンなどより小型モデルでも使えるように、最近このYの字の角度を広げ、対応性を増したのは嬉しい。 このBASICシリーズには、もうひとつ5本郷スタイルの「BASIC-10」があり、こちらは背が低い。要はタンノイスターリングや-JBL4425といった中型モニターのためのアクースティックベースということだ。

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