アコースティック フィールド テクノロジーについて

「スピーカーを鳴らす事、それは良い響きを積極的に生かす事」

私達は全てのオーディオ機器とその周りの環境を, 振動しているもの、 すなわち物理運動を しているものと捕らえ、スピーカーをはじめとする オーディオ機器を単にトランジューサーとして見るだけでなくアコースティックな面からスピーカーを鳴らすという事を考えてみました。
オー ディオの世界で起きる現象を考察してみると、オーディオはまさに振動の世界に在るという事がわかります。スピーカーを始めとする全ての機器が振動している という事は実に簡単に証明ができます。一例を挙げればラックやインシュレーターを替えたり機器に重しを加えたりすると、鳴り方が変わるという事は日常よく 経験する事です。また慣れた耳には、使用するパーツの素材の音もわかります。金属のインシュレーターは金属の、木のインシュレーターは木の音がする事は良 く知られています。またアンプやCD等のプレイヤー等の機器にオモリを乗せると鳴り方が変わります。逆に音響反射の極端に少ない部屋や無響室ではどんなス ピーカーでもまともな音では鳴ることが出来ないのです。実際にはホール(お部屋)という空間の響きを利用して音楽を楽しんでいるという事なのです。
これらの事からオーディオ、またオーディオを取り巻く環境の問題の多くは電気的な問題ではなく機械や空気の振動という物理運動の世界の問題であるという事を理解しなければなりません。
私達はこのオーディオ機器や空間を含むオーディオ再生に関連する環境(音響的な振動の場、私達の周りにあるもの全て)をアコースティックフィールドと呼びます。
私 達の周りにあるもの全ての機器が、全ての素子、素材、質量、形態に起因する固有の音で振動しています。それらの振動は最終的にはスピーカーの音の一部にな るのです。私達が聴いているスピーカーからの音楽はこれらの音とCD等に入っている源音とが一緒になったものを聴いている事になるわけです。
このように機器の持っている固有の音がスピーカーから出るという事実から、これらの機器は出来るだけ汚い響きを持たないようにしなければならないと言えます。踏み込んで云えば全ての機器は積極的に良い響きを持たなければならないのです。
貴 方のお部屋を考えてみても、無響室や極端にデッド(吸音質)な、お部屋では音楽を楽しめない事は良く知られている事で、良い響きが足りなければ、心地好い 音楽にはならないのです。これはお部屋だけの問題では無く、全てのオーディオ機器に言える事で、オーディオ機器は良質の響きを持たなければならないと云う 事と、その良い響きをスピーカーの鳴りを良くするために積極的に利用出来ると云えます。
このようにアクースティック フィールドのループの中に在るものは固有の音で振動し、互いに音響的に影響し合うと言う事と、機器や周りの環境に良い響きを持たせ、アコースティックな手 法で音を積極的にコントロールすると云う考え方を当社では「アコースティックフィールド理論」と呼んでいます。これはバック工芸社の製品の動作を説明する 場合に最も基本的な考え方になるものです。
バック工芸社 代表 小川圭一



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